2019 Guide to the Bussiness of Chemistry(2)

2019 Guide to the Bussiness of Chemistry 機械翻訳ぽくなっていると思う)

  1. 化学と経済 
  2. 化学という産業とは何か → 今ここ
  3. CHEMISTRY 101
  4. 合衆国における化学産業の貿易
  5. 化学産業のグローバルなお仕事
  6. イノベーション
  7. 未来の投資:資本
  8. 雇用
  9. 環境、健康、そして安全
  10. エネルギー
  11. 流通
  12. 国家と地域における化学

2. 化学という産業とは何か

  • 化学産業はアメリカでもっとも古い産業のひとつだが、現在も変革し続けていて、バイオテクノロジーナノテクノロジーなどハイテクや、他の産業でも応用可能な発展的素材にむけて多様性が増している。

  • アメリカの化学産業は、世界の化学産業の合計の12%を占め、中国についで2番目である。

  • 化学産業は合衆国で最大の輸出セクター。航空宇宙産業・自動車よりも大きい。アメリカの輸出の1ドルにつき10千と以上が化学物質や関連する製品が占めている。
  • 化学産業で雇用されるアメリカ人は、世界でももっとも生産的だ。製造業全体よりも高い給料を受けるが、その背景にはより高い技術的スキルとますます向上する生産性がある。
  • 化学産業は、経済的な北アメリカ産業分類システム(the North American Industrial Classification System (NAICS)のような学名命名法(nomenclature)によって容易に理解されない。
    • これらの定義の基本は、関連する生産活動の概念に基づいている。対照的に、化学産業は大いに市場主導型(market-driven)だ。生産活動に加えて、産業セグメントの中で顕著なマーケティングや、配送、知的財産、その他の能力を考慮することもまた重要だ。
    • 統計的な分類よりもむしろ、産業は4つのメインセグメントを持っているとして典型的には見られている。その4つとは 基礎化学品(basic chemicals)、スペシアリティ(speciality chemicals)、農業化学品(agriculutural chemicals)、そして消費者製品(consumer products) である。
      • ただし、これらのセグメントの間の境界ははっきりと定義されたものではなく、ある程度の重複が存在する。たとえば、建築用のコーティングのようなスペシアリティの中には、消費者製品であると考えられるものもある。特徴は次の表に示す。
品目 基礎化学品 スペシアリティ 農業化学品 消費者製品
産業のサイズ(10億ドル) $340.8 $93.1 $31.8 $87.5
製品の値段(1ポンドあたり) $0.80ドル以下 $1.75以上 $0.30- $1.50 $2.00以上
長期間の成長予想(X GDP) 1.6 1.3 1.0 1.2
費やされた資本の経済的リターン(10年平均) 7% 12% 5-15% 15%

自分用メモ:1ポンドは約0.45kg。

  • さらに、いくつかの重複もこれらのセグメントで生じている。区別をさらにぼやかしてしまう。
    • たとえば、次の2,30年の間には、バイオテクノロジーがもっと伝統的な(基礎)化学産業へと普及する様がみられるだろう。バイオサイエンスの重要性が増すのだ。ナノテクノロジーはセグメントをまたいで利用され、消費者製品市場は拡大を続ける。ますます、化学産業は、人間の欲求とニーズに対するより知識集中型の解決策を提供するようになるだろう。

価格構造

  • 産業のサイクルに渡る典型的な価格構造は、化学産業の主要なセグメントの間で異なっている。
    • 基礎化学品は、価格は、原料(feedstock)と材料(materiarl)のコストによって支配されている:あわさって、それらは総費用の65%以上を占めている。
    • 一方、消費者製品は、広告費や研究開発(R&D)、他の販売費および一般管理費(SG&A)の出費などがより高い出費の割合を占める。消費者製品に対するプロフィットマージンは、スペシィアリティよりも高くなる傾向がある。スペシィアリティのマージンは基礎化学品よりも高くなる傾向がある。
    • 農業化学品では、肥料産業は基礎化学品のコスト力学を反映しやすい一方で、作物防疫(crop protection)産業は、もっと密接にスペシアリティに似ている。

生産指数

  • 連邦準備委員会(FRB)は、製造業、鉱業、そして電気・ガス設備産業のアウトプットの計測する295もの(?)工業生産指数を提供している。この詳細で統合されたアウトプットのシステムは、(需要志向の)市場と(供給志向の)グループにそった詳細を提供する。一般的に、全ての4つの数字で構成されるNAICSだけでなく、より詳細なサブ産業もある。これらは、本来のアウトプットを計測するものでありーーつまり、生産と、活動(量に基礎をおいたもの)、価格変動の影響は含まれていないーー基礎となる年の水準に相対的だ(この場合2012年)。重み係数(weighting factor)は、それぞれのコンポーネントの生産指数に対して公表される。化学製造全体へのそれぞれのセグメントの相対的な重要性を量化するためだ。 f:id:chamk:20200405012429j:plain

価格指数

  • 労働統計局(the Bureau of Laboor Statistics;BLC)は、製造行により生産される幅広い財とサービスに対して、国内の価格データを収集している。これらはPPI、生産者物価指数(producer price indices)として一般的に呼ばれている。そうした数字は製造者の報酬や、インセンティブ、追加料金(surcharge)を含んでいる。価格は品質で調整され、企業間の転移を含む一方、営業税(sales tax)と物品税(excise taxes)は含まれていない。指標は基礎となる年の水準に相対的な、販売会社に対する純利益(net revenue)を計測する。これらをFRBの生産指標と比較可能にするため、ACCはこれらを2012年が100になるように再調整している。BLSも、輸入と輸出の価格についてのデータと公表された指標を収集している。ACCはこれらも含め、それらを2012に調整している。

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出荷額(shipment value)

  • 主要なセグメントに加えて、化学産業--米国で最大の製造業のひとつ--は、数百ものサブセグメントで構成されている。国勢調査局(the Bureau of the Census)は、この産業の価値を出荷額にそって計測し報告している。出荷が計測するのは、製造施設から出荷される製品の名目的な価値であり、その価値は価格変動に対して調整されていない。備考:これらは、季節要因で調整されていないデータに基づいており、それゆえ、月間の基礎に基づき報告されたデータとは異なる。

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財務業績(Financial Performance)

  • 化学企業というラベルで集計された「企業」のデータには、化学企業によって行われた化学ではない事業活動が含まれる。一方、化学企業と分類されなかった企業による化学事業が含まれないかもしれない。以下の数字は、これまでに提示された本章の基礎化学品のほかのデータにはあてはまらない、ということに注意する必要がある。

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メモ:chemical businessを化学事業、chemical industryを化学産業として訳し分ければいいのかもしれない